秋学期の授業(4)食品衛生法2008年12月18日 07時06分11秒

(↑ソルボンヌの裏側、サン・ジャック通り。セーヌ川方面を眺める。奥に改修成ったサン・ジャック塔)
農業法コースの授業のほか、「公衆衛生・食品衛生法」というマスターのコースがあって、ここにも自由聴講生ということで参加させてもらっている。

これは、開講してまだ数年と新しく、パリの農業系グランド・エコールである Agro Paris Tech とパリ1の合同プログラム。

学生は16人いて、半数がジュリスト(法学の知識のある者)、残りがエンジニア系(技術系)になるように選抜されている。
ちなみに14人が女性。留学生はポーランド1。

農業法と違って新しく成立した分野。題材も新しい。

参加している授業

「国内衛生法」
法学未習者も対象ということもあって、法とは何か、その法源は、ということで、ローマ法と教会法から始まった。
ローマ法と教会法の特性が何だとか、ユスティニアヌスがどうしただとか、ラテン語の用語解説だとか。。。

今日の仏独はじめ欧州の法は、このローマ法を、形を変えて脈々と継受してきたもの。
ローマ法なんて、大学で履修すらしなかったけれども、ローマ法という学問分野、あるいはそれ自体が、今も実定法の中で生き続けてているんだなぁと実感した。

ま、それはともかく、本題としては、法律概論のほか、
・ 薬害エイズ(フランスでは、日本と並んで行政責任が大きく問われた)の経緯と、これを契機とした法制度、判例の発展
・ 衛生関連の法規と、国内機関の外観
など。

つづく。