フランス農漁業省2009年04月20日 04時13分41秒

パリ1農業法コースも、修了要件として2か月のスタージュ(インターン)が必須。

講師として授業に来ていた職員の方などを通じてお願いしていていたところ、関係者のご尽力により、幸いにもフランス農漁業省で受け入れてもらえることになった。

一定時間出勤して一緒に働く、ということではなくて、課題を設定して、与えられたドキュメントを読みつつ、週に1回程度、農漁業省や関係機関、地方の生産者らにインタビューを行ってレポートをまとめるというもの。
スタージュというより、自分の小研究を農漁業省にサポートしてもらう、というのが実態に近い。

朝晩役所に張り付いて、フランスの国家公務員の生態をじかに見ることができない点は残念だけれども、個人的にいろんなところで関係をつくれるし、何より時間的余裕ができ、最後の日々を多少なりとも余裕を持って過ごせるのはありがたい。

で、テーマは、食品の「品質」に関する日仏制度比較研究。
品質に対する考え方、AOCなど地理的表示制度に予防原則を絡めてレポートを書くことになるだろうか。

6月上旬まで。

何たる偶然2009年04月28日 11時37分06秒

ローマ最終日。

おおよその有名どころは回ったので、ヴェネチア広場で妻と別れて周辺をぶらぶらと散歩。
雨が降ってきたので、松林で雨宿りしつつ、脇にあるローマ遺跡(トラヤヌスのフォロ、市場、記念柱など=写真)を眺めて歩く。観光客は、パラパラといる程度で静かな雰囲気。

雨の中写真を撮っていたところ、ふと後方から、自分の名前を呼ばれたような音がした。

何の気なしにふと顔を向けると、なんと、N君ではないか!

一瞬なにが起こったかわからない。
何でこんなところにいるの? (それはお互い様。)

彼は、大学のサークルとゼミで付き合いがあり、また東京では同業他社(通りの向かいの高いビル)に勤めているという間柄。
何でも、ローマで行われる準備会議にひとり出席するため昨晩ローマ入りしていて、観光がてらぶらっと街を歩きながら、暇な午前の時間をつぶしていたとのこと。
そしたら、何やら写真を撮っている日本人らしき人がいるなあと、見れば僕だったというわけ。

なぜかローマで、しかも空港とか、第一級の観光地ならともかく、こんなマイナーな場所でたまたま遭遇するとは、ものすごい確率だ。

早速妻と合流してカフェに入り、昼食まで一緒に。
思いがけず楽しい時間を過ごした。