内閣改造~新農相は40歳 ― 2009年06月24日 14時13分16秒
フランスの話です。
バルニエ農漁業相らの欧州議会転出をきっかけとして、サルコジ大統領は、23日にフィヨン内閣の改造を断行。
この第2次内閣では、バルニエの後任として、Bruno Le Maire ブルーノ・ル・メール食料・農業・漁業相が指名された。(省名・権限はその都度変わる。)
以下、この弱冠40歳の新大臣について(ソースはウィキペディア・フランス。写真あり。 )。
まず学歴から行くと、
・高等師範学校(ENS)卒(卒論は、「プルースト『失われた時を求めて』の構造術」。現代文学教員資格を首席の成績で取得)
・パリ政治学院卒
・国立行政学院(ENA)卒
と、これはちょっと知っている人なら溜息をつくような、最高級のフランスのエリートコースである。
ENSは、名称は起源からして教員養成だが、フランスの知の最高峰(哲学、文学、数学などの非・実学に強いという個人的印象)。古くは、サルトルとボーヴォワールとか、フコーとか、ポワンカレとか、卒業生はフランスの文学者、哲学者、数学者が著名。
ENAは言わずと知れた高級官僚養成学校(パリ政治学院はその準備過程と位置づけられる。)。
政治の世界でも、ENAだけを出た人ならたくさんいるが、ENSも出る人はなかなかいない(有名どころでは、ファビウス、ジュぺ両元首相など)。
その後、外務省入省。
ド・ヴィルパンに見出され、シラク大統領府官房長、外相、内相と進んだ彼の側近として常にそのもとで政治顧問、官房スタッフとして行動し、最終的に首相府官房長を務める。
その後、2007年に与党UMPから国民議会に当選、2008年には欧州案件担当相として入閣、2009年内閣改造で農相へ配置換え。
これが、フランスの政治エリートの、旧来型ではあるが典型例である。
農相はフランスの中でも外交畑の有力者(例:バルニエ)とか、若手の有望株(例:ラガルド(現経済財政相)、ゲマール(失脚中))が据えられることが多いが、今回もその例に当てはまるだろう。
ル・メール新農相にとっては、フランス農業がEUと切り離せないとはいえ、出自の外交分野から出た初めての政治経験となる。圧力の多い国内問題をどうこなしていくか、彼の政治家としての試金石となるのではないだろうか。
今後、注目してみたい。
バルニエ農漁業相らの欧州議会転出をきっかけとして、サルコジ大統領は、23日にフィヨン内閣の改造を断行。
この第2次内閣では、バルニエの後任として、Bruno Le Maire ブルーノ・ル・メール食料・農業・漁業相が指名された。(省名・権限はその都度変わる。)
以下、この弱冠40歳の新大臣について(ソースはウィキペディア・フランス。写真あり。 )。
まず学歴から行くと、
・高等師範学校(ENS)卒(卒論は、「プルースト『失われた時を求めて』の構造術」。現代文学教員資格を首席の成績で取得)
・パリ政治学院卒
・国立行政学院(ENA)卒
と、これはちょっと知っている人なら溜息をつくような、最高級のフランスのエリートコースである。
ENSは、名称は起源からして教員養成だが、フランスの知の最高峰(哲学、文学、数学などの非・実学に強いという個人的印象)。古くは、サルトルとボーヴォワールとか、フコーとか、ポワンカレとか、卒業生はフランスの文学者、哲学者、数学者が著名。
ENAは言わずと知れた高級官僚養成学校(パリ政治学院はその準備過程と位置づけられる。)。
政治の世界でも、ENAだけを出た人ならたくさんいるが、ENSも出る人はなかなかいない(有名どころでは、ファビウス、ジュぺ両元首相など)。
その後、外務省入省。
ド・ヴィルパンに見出され、シラク大統領府官房長、外相、内相と進んだ彼の側近として常にそのもとで政治顧問、官房スタッフとして行動し、最終的に首相府官房長を務める。
その後、2007年に与党UMPから国民議会に当選、2008年には欧州案件担当相として入閣、2009年内閣改造で農相へ配置換え。
これが、フランスの政治エリートの、旧来型ではあるが典型例である。
農相はフランスの中でも外交畑の有力者(例:バルニエ)とか、若手の有望株(例:ラガルド(現経済財政相)、ゲマール(失脚中))が据えられることが多いが、今回もその例に当てはまるだろう。
ル・メール新農相にとっては、フランス農業がEUと切り離せないとはいえ、出自の外交分野から出た初めての政治経験となる。圧力の多い国内問題をどうこなしていくか、彼の政治家としての試金石となるのではないだろうか。
今後、注目してみたい。
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