筆記試験~農業法 ― 2009年06月11日 23時58分51秒
相変わらず大学の秘書係はいい加減で、結局いくつ試験を受ければいいのか未だにはっきり分かっていないのだが、とにかく夏の試験期間に入った。
コース主任のユドー先生、この学期末を持ってご退官なのだが、担当される「農業法」の筆記試験。
これがなんと、試験時間5時間。
フランスではそういう試験をやるらしい、と過去に留学された方から話は聞いていたが、それは昔のことでしょう?と本気にしていなかったのだが。
9時から14時なので、水と食料を持ち込んで試験に臨む。
問題は、紙1枚っぺらの2行。
「今日の農業法において、農企業は、どのような過程を経て法的位置づけを持つに至ったか」
気持ち良く晴れた窓の外を眺めながら、何を、どう構成して書こうかと、ぼーっと考える。
この「構成」が曲者。フランスでは、法学論文は、形式が決まっている。自分の答案に即して構造をたどると、
序論
第Ⅰ部 「農業者」法制の発展
A/「農業者」法の起源
B/耕作者保護法制の展開
第Ⅱ部 「農企業」の登場とその法的意義
A/農業の発展に伴う「農企業」の政策的必要性
B/具体的農企業法制の仕組み
結論
というように、全体を二部構成にし、それぞれを更に二つに分割し、というように対比的構造を取らなけらばならないという伝統がある。これを守らないとろくに評価されない。授業での口頭発表でさえそうなのだ。
しかも、ⅡAに主張の核が置かれて一番長く、その次はⅠBとか、そんな美学があるらしい。
そんなこと言ったって、対等の3つの概念があるのに、というときでも、この構造にあてはめないといけない。
最初からそういうものだと思っているフランス人はあまり苦にしないようだが、形式的美学のほかはちっとも合理性が見いだせない異文化人にとっては、厄介なことこの上ない。
コース主任のユドー先生、この学期末を持ってご退官なのだが、担当される「農業法」の筆記試験。
これがなんと、試験時間5時間。
フランスではそういう試験をやるらしい、と過去に留学された方から話は聞いていたが、それは昔のことでしょう?と本気にしていなかったのだが。
9時から14時なので、水と食料を持ち込んで試験に臨む。
問題は、紙1枚っぺらの2行。
「今日の農業法において、農企業は、どのような過程を経て法的位置づけを持つに至ったか」
気持ち良く晴れた窓の外を眺めながら、何を、どう構成して書こうかと、ぼーっと考える。
この「構成」が曲者。フランスでは、法学論文は、形式が決まっている。自分の答案に即して構造をたどると、
序論
第Ⅰ部 「農業者」法制の発展
A/「農業者」法の起源
B/耕作者保護法制の展開
第Ⅱ部 「農企業」の登場とその法的意義
A/農業の発展に伴う「農企業」の政策的必要性
B/具体的農企業法制の仕組み
結論
というように、全体を二部構成にし、それぞれを更に二つに分割し、というように対比的構造を取らなけらばならないという伝統がある。これを守らないとろくに評価されない。授業での口頭発表でさえそうなのだ。
しかも、ⅡAに主張の核が置かれて一番長く、その次はⅠBとか、そんな美学があるらしい。
そんなこと言ったって、対等の3つの概念があるのに、というときでも、この構造にあてはめないといけない。
最初からそういうものだと思っているフランス人はあまり苦にしないようだが、形式的美学のほかはちっとも合理性が見いだせない異文化人にとっては、厄介なことこの上ない。
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