西南の食(1)ランド風?サラダ2009年06月02日 01時01分49秒

サラダはやっぱり南がおいしい。

パリのは、小綺麗に作り込んであって洗練された都会感はあるのだけど、南の豪快さ、大雑把さの方が、僕の食欲はそそられる。
例えばモンペリエ→ http://france.asablo.jp/blog/2007/07/18/1665760

これは、サラダだけでなく、料理全体にも通じる傾向である。

ところで、パリでもボルドーでも食べられる「ランド風サラダ」というのがある。
ランド県は、ボルドーとバイヨンヌの中間にあり、畜産も盛ん。
そのサラダというのは、生ハム、サラミ、砂肝など肉屋さんの店頭にあるような数種類のハム類が野菜の上に乗ったもの。

サラダというヘルシーな響きとは裏腹に、肉類と野菜がそれぞれ主張するボリュームたっぷりのものである。

同じ名前のサラダをポーで頼んだらば、これ(写真)が出てきた。

山のように乗っているのは、ぜーんぶ鶏の砂肝(柔らかく煮てある。)である。

美味しいんだけど、さすがに途中で飽きてくる。
これはちょっと胃、というより心にこたえた。

西南の食(2)鶏のバスク風2009年06月02日 02時14分15秒

小さい頃、料理番組で見たとかで、母が「鶏肉のバスク風煮込み」を時々作ってくれた。
刻んだ玉葱とトマトとピーマンの上に鶏の足をおいて、塩胡椒してコトコト蒸し煮するだけ、だったと思うが、野菜の煮詰まった濃厚な味と、あっさりした鶏肉が合って、好物だった。

ボルドーで、鶏肉のバスク風をサラダ仕立てにしたものがメニューにあったので、おおこれかと、頼んでみた。(写真)

家で食べたのと、パッと見、色が違う。赤い。
が、それはこっちでは赤いピーマン(辛くないもの)を使っていて、赤いピーマン(ちょっと辛いほう)の粉で味付けしてるから。
記憶にある味とそんなに変わらず、美味しかった。

厳密には、この鳥は煮込みでなくコンフィ(脂に漬けた肉を、カリッと揚げる。)で、これに煮込んだ野菜をかけて盛りつけている。

斜めの線は、赤ワインからつくるボルドーソース。

西南の食(3)鴨のマグレ2009年06月02日 03時47分08秒

ポー最後の晩に、お城近くのレストランで、鴨肉のマグレ(胸肉)を頼んでみた。
今やフランスどこでも食べられるが、鴨肉はもともと西南が有名。
甘味を付けた赤ワインソースが良くあう。(写真はかける前。)

付け合わせの左上のもの、何か(失念!)を小麦?の皮で包み揚げしたもの。ポーを中心としたベアルン地方の料理だとか。
バスクとは文化圏がやや違う。


ちなみに前日の夕食は、典型的地方料理、その名も レストラン O'Gascon オ・ガスコン。食べたものは、

烏賊のピーマン・デスペレット煮込み
ウズラの包み揚げ(ウズラの胴体に、内臓肉などを詰めて揚げたもの)
雌羊のチーズ、黒サクランボのジャム添え
デザート 失念!
マディランのワイン(Château Peyros ←かなり良し)

西南の食(4)ポーの偽ジャポ2009年06月02日 06時49分11秒

ポーの街を歩いていたら、こんな田舎町でも、日本食レストランを見つけた。
しかも、例の「推奨レストラン」 http://www.cecj.fr/liste_arr.html のマークが貼ってあるではないか。

ほぉー、と思ってメニューを見ると、やはりスシとヤキトリ中心の典型的な店。説明によれば、

Morisoba(盛りそば?) として焼きそばの写真が、
Yakiniku(焼肉?) を選ぶと、鯛か鮭のグリルだし、
Sekihan(赤飯?) は海鮮と野菜のご飯、
Dashimaki(出汁巻?) は豆のパテの詰め物、写真からするとお稲荷さん、
Gyuniku Yakitori(牛肉焼き鳥)というなんだかわからないもの、

などなど、突っ込みどころ満載の楽しい店(中国人経営)。こんなにひどいのは、もうパリでも見かけない。
さすがにポーまで来ると、推奨レストランですらこんなもんか、と思ったのだけど、よくよく見てみれば、その推奨マークは、偽造だった。

そういえば直径が普通の3倍くらいあるし、取り込んだ画像を拡大カラー印刷してるから文字はでこぼこ、しかも、存在しないはずの「2008」年格付けとわざわざ書き変えてある(現時点では2007のみ!)。

パリ・ジェトロの I さんに聞いたところ、こういう偽造事例の報告は初めてとのことだが、潜在的にはもっとたくさんあるだろうと思われる。
現時点でこれを取り締まるスキームはないのだけども、この「推奨」の知名度が広まっているからこその偽造であるともいえる。