新年@シャンゼリゼ2008年01月01日 23時00分18秒

凱旋門とシャンゼリゼのイルミネーション
あけましておめでとうございます。

昨年は自分にとって大きな転機となりましたが、出国前・後とも、目まぐるしく変わる状況についていくので精一杯だったように思います。
今年は、より広く深く、かつより欲張りに、限られた時間を使っていきたいと思います。
皆様にも良い年となりますよう。

さて、そんな2008年の最初の瞬間は、凱旋門近くのシャンゼリゼ大通りの路上で迎えた。
22時頃になると、シャンゼリゼ大通りは自動車の通行が止められ、どんどんと集まってくる人々で埋め尽くされてくる。

0時が近づくにつれて徐々にそわそわしてくるのだけれども、ここに集まった人々は、特にカウントダウンなどして爆発的に歓喜するわけではない。各自時計を見て、
<0時になった!>
と思ったら、それぞれのグループごとに、みんなで<Bonne annee!>と喜び合って、持参したシャンパンの栓を抜き、飲む。ちゃんとプラスチックのグラスも準備してきている人も多い。

花火の打ち上げもなくて、一部の人がロケット花火をめいめい空に打ち上げ、又は爆竹を鳴らすくらい。
新年の10分ほど、エッフェル塔が点滅していたかな、というくらいで、シャンゼリゼの新年は、意外とあっけなかった。
(エッフェル塔近辺では、カウントダウンがあるかもしれないが、不知。)

結構治安は良くなくて、移民系の若者は初めから母国の国旗を振りまわすなどして暴走しそうに盛り上がっているし、ほかの人々もアルコールが入るので、我々は0時以降は早々に退散。
周辺には、警官隊や武装した機動隊が展開して警戒に当たっていて、数時間後には一部のグループの鎮静化のため出動していた。
毎年、この一晩で国内で数百台の車が放火されるとのこと。

やっぱり正月は静かなほうがいいなあと思った。

秋学期の評価12008年01月06日 19時16分51秒

ストラスブールの街角にて
(1)フランス語が話せるようになる
 これはだめだね。もうすぐ半年になるけれど、話せるという実感がないし、聞き取れない。
 クラスメートに言わせれば、最初のころに比べて楽に話せるようになったし、反応も速くなった、らしい。でも、フランス人同士の会話はおろか、授業にもだいたいしかついていけないし、テレビを見ても全然わかっていなかったりする。
 慣れだけでは上達にも限度があるので、ちゃんとフランス語としての勉強をしなければ。C

(2)授業中に一回は発言する
 今学期は、授業中に発言を求める教授があまりいなかったこともあり、結果的にほとんど発言なし。
 唯一の法律関係授業で2、3度発言したら、「ヤル気あるね。」とクラスメートにほめられた。いつもあるはずなんだけどね。。。内容はともかく喋った者勝ちなのがこの国。C

(3)予習をして授業に臨む
 筋が(わから)ない授業、会計など予習の労力が甚大な授業を除き、ある程度やったつもり。B

(4)授業のあった日のうちに復習する
 試験前の辛い詰め込み勉強をしながら、その都度復習をしていなかった自分を恨む。いったん社会人になっても、こういうところは変わらないものらしい。C

(5)クラスメートに聞かれるくらいに勉強する
 少なくとも、あいつはデキル、とは思われていない。勉強しても、それを十全に他人に説明できるところまでは行っていないと、集団の中では意味がない。C

(6)グループワークは主導的に参加する
 努力はしたけど、言語面の表現力と理解力の点で、結果的にあまり貢献できず。こういうことができないと、趣味のフランス語で終わってしまう。C

(7)「クラスメート」以上の友達をつくる
 仲の良いクラスメートはいるね。飲み友達とも言う。一番仲がいいのはベルギー人のPierreなのだけれど、フランス語を母国語としない(彼はフラマン語)者間の連帯感というのは、やはりあるのだろう。B

(8)自然にビズができるようになる
 相手がビズしようとして、自分が無反応のため戸惑う、というようなことはもうないけども、相変わらず「してもらう」という意識が根強いね。B

(9)中国人留学生に顔がきくようになる
 前学期に仲良くなった中国人を起点に、と思ったのだけれど、彼女が既にフランスに6年居て他の中国人と一線を画しているのと、あまりに中国人留学生(短期の交換留学が特に。)が多く、そのコミュニティが固いので、早々に放棄。D

(続く)

秋学期の評価22008年01月06日 19時18分11秒

コルマールの「プティ・ヴェニス」
(10)自分が主催するイベントを行う
 1月に、日本食レストランツアーを企画中。B

(11)寿司をつくれるようになる
 寿司酢は買ってあるが、試してない。レストランガイドの件もあって、おいしくない寿司をフランス人にふるまうのもどうかね、と思ったこともあり。言い訳ですね。D

(12)フランスの料理を5種類作れるようになる
 炊飯器購入以降、惰性で料理をしている。昨日もカレーだったな。。。ポトフ、ラタトゥユ、ポテトのポタージュは作れますが。C

(13)レストランのメニューがあらかたわかるようになる
 覚える努力が足りないこともあるけれど、メニューを開くたび、見たこともない単語が多いのは事実。これじゃ客を迎えられない。C

(14)過去の日付でブログを書かない
 コメントなし。C

(15)月に1回以上リヨン以外に旅行をする
 A。10月シャルトル、11月スイス・ドイツ、12月アルザス。
 国内では、ノルマンディーなど北フランス、ロワール、ボルドー方面に今年は足を伸ばしたい。

(16)月に2回以上オペラ、演奏会、美術館等に行く
 月2回は微妙だけど、それなりに行った感あり。美術館の幅を増やしたいところ。B

(17)週に1回以上パリに行く
 なんだかんだ行ったかな。A

(18)週に1回以上家の周りを走る
 皆無。寒くて。冬用の運動着をそもそも買っていない。D

(19)週に1回以上寮内のジムに行く
 実は皆無。D

(20)毎日新聞を読む
 学校でもらえる Le Figaro, Les Echos などを毎日取得して、一通り眺めているけども、関心のある記事を家でじっくり読みなおすところまではいってない。C

(21)毎日英語に触れる
 明後日から英語の授業ですよ。さーて困った。C

(22)毎日腕立て伏せをする
 週に1回くらいかと。C

総合評価 C-
 もっと頑張りましょう。3月で授業は終わりですよ。

冬学期の授業2008年01月06日 19時38分38秒

プティ・ヴェニスにて
《必修》
効率経営のマネジメント(1単位)
食品産業経営者の連続公演・続(0.5)

《選択》
サプライチェーンの運用(1)
リスクと食品衛生のマネジメント(0.5)
協同組織経営の特性(0.5)
マーケティング研究・続(1)
農産物商品取引市場(1)◎
対食料企業マーケティング(1)◎
食料産業の持続的発展(1)◎

授業は、この冬学期(3月末まで)で終了。その後は企業研修。

ESSECには 「世界的な食料分野の重要性と問題の複雑性、およびフランスの食料産業が果たす役割に鑑み」、International Agri-Food Management Institute というヴァーチャルな研究組織が設けられている。
自分の属するコースのほか、MBA課程の一部にも講座が開かれていて(◎)で、これに登録。授業は英語。

(問) いつから英語ができるようになったのか?
(答) そのような事実はない。

正月の餅2008年01月09日 04時56分31秒

正月の餅、でふと思い出した話。

11月初めにハイデルベルグに行った際、ドイツの高校生が交換留学で日本にやってきた顛末のドキュメンタリー番組をやっていた。

何となく見ていると、年の瀬で、ホームステイ先の家族と餅つきをし、ステイ先のお父さんと、餅を切っていた。

その餅の伸ばし方、切り方が、自分の家と全く同じだった。(ついた餅を、米粉をひいた台の上で、正方形になるように伸ばす。ある程度冷えて固まったら、格子状に包丁で切って、やや長方形の角餅にする。)

これは、日本広しといえども割と近い地方だろうな、と思って引き続き見ていたら、留学先の高校が、なんと自分の弟たちの母校だった。

ほんとに近所じゃないか。そりゃ餅の切り方だって同じだわな。
こんなところに来て目撃しようとは。これはびっくりした。どおりで、女子高生の制服が見たことあるような気がしたわけだ。笑

スキー アルプ・デュエズ2008年01月28日 05時35分30秒

谷の反対側の山々。でもこんなもんじゃないです。
妻の学校のイベントに加えてもらって、スキーに行ってきた。

行く先は、グルノーブルから更に南東へ車で2時間弱、Alpe d'Huezアルプ・デュエズ。フランス国内でも有名なところらしい。
ツール・ド・フランスでも、山岳コースで毎年のように来ている。

フランス・アルプスですよ。

スキーは、実は5年ぶり。その時でも、
「滑り降りて後ろ振り向いたら雪煙が上がってて、それが転んだ君だった。」
というレベルなのに、本場アルプスに来てしまった。

1800メートルのステーションから、ゴンドラで、眼前にそびえる Pic Blan ピク・ブラン(白いピーク)の山頂まで登る。この標高がなんと3300メートル。

これ以上ない快晴の中、その山頂からは、北方に頂をのぞかせる Mont Blanc モンブランはじめ、見渡す限り、4000メートル級の白い鋭鋒が連なっている。

妻感涙。
日本の山も十分美しいのだけど、アルプスは、とても規模が違った。圧倒された。

ここから滑り降りることもできるのだけど、あまりに上級者コースなので、途中の2700メートル地点まで降りて、ここから滑降。

それでも、標高差900メートルだから、池田山のてっぺんから滑り降りるのと同じなわけ。
何度か滑っているうちに多少要領をつかんできて、大滑降が快適快適。もう少し慣れれば、周りの雄大な景色を堪能しながら滑れるようになるかな。

大満足。また来よう。
http://www.alpedhuez.com/

2日目は半日で終えて、皆と別れて一人、グルノーブルを経由して帰る。
ここもきれいな町。

スタージュについて2008年01月30日 03時43分47秒

いまいるコースのクラスメートは、ほぼ例外なくこの秋からみんな就職する。卒業時までの就職内定率は100%。

就職指導がカリキュラムにしっかり組み込まれていて、通常の授業外に、キャリアアップの考え方とか、性格分析とか、履歴書の書き方まで指導がされている。

この一連の指導、どうせ僕はここで就職しないから、と高をくくって本読んだりさぼったりしていたのだけど、4月からのstageスタージュに支障が出ることがわかって、遅ればせながらいろいろ準備している。

スタージュとは、企業研修(要は、企業で見習いで働くこと。給料がもらえる。)のこと。英語ならインターン。
学校によってはスタージュが卒業するために必修となっているところも多いのだけど、自分のコースでは、授業は3月までで、4月以降は各自、4~6か月のスタージュを行うことが卒業要件になっている。
スタージュをして、その会社にそのまま就職するのが、周りでは通例のよう。

当然僕もやらなければいけない。
初めは、最短の4か月(7月まで)で終わって、8月からはヴァカンスだー、と思っていたのだけど、最近判明したのは、どうも、この国ではスタージュは6か月が標準とのこと。ということは、9月末まで月金働けということになる!!!
交渉次第では短縮もなくはない、ということのようだけど、こんな言語不明瞭な外国人をそれなりの会社で雇ってもらうためには、あまり無理も言えない。

これは大誤算。
こっち来てまで働きたくないんだけど。。。

なお、初任給は、採用される者の学位、学校名ごとに変わってくる。
わがコースの卒業生の平均初任給は、出国前の僕の給料(最頻期の残業代込み。)と同レベルである。カッコ内が重要。

チュートリアル2008年01月31日 04時37分41秒

就職指導の一環として、自分のコースでは、チュートリアルというのがある。

学生1~2に対して、卒業生1をチューターとして割り当てて、個別に就職指導をする。

僕の担当になったのは、Aubertオーベル。
今日は、彼と面談に、パリの南にあるCompass-Franceの本社へ。

Compassグループは、主に企業・施設向けの食材供給を行う、イギリスに本社のある世界的規模の食品企業(日本にもグループ会社あり。)。
オーベルはここで、野菜、果物類の買い付けの仕事をしている。

2時間ほど、僕の職歴からスタージュの希望内容、余談として日本の農水産業の状況などについて、いろいろ話をする。

来週から始まるスタージュ先との接触に、参考になってよかった。

今日は、次年度の学校の願書も提出。いろいろ始まる。