パリ国際農業見本市(3)追録2009年03月15日 03時57分25秒

先日のSIAで感じたあの熱気は、革命記念日のパレードと、どこか根底で似ている気がする。
すなわち、今日のフランスという国家が有する農業・食文化なり、或いは軍事力・政治力なりに対する、ゆるぎない自信や誇り、ひいては自らの国への愛国心とでも言うべきものが、当然のように発露され、参加者の間で分かち合われている。

同じ職場からパリへ派遣されている方と、家の近くにある「松ちゃん」で焼肉を食べながらそんな話をしたところ、関連して面白い話を聞いた。

例年、主要国の農業関係大臣が参加する会議がパリで開かれるのだが、フランス側が、次回の会議をSIAと同時期に行うよう働きかけているらしい、という話があるとか。

さらに、このことについて、欧州の某大国が、開催期間について難色を示し、通常2日かけて行われるこの会議を1日で済ませるよう、主張している、とか。

その理由を推測するに、
夜をまたぐ開催となると、開催国が夜にレセプションを行うのが常であり、これがSIA会場となるだろう。
その場合、各国大臣は、儀礼上SIA会場に行かざるを得なくなる(1日だけなら、理由をつけて夕方に帰国できるが、パリに宿泊するなら不可能。)。
農業生産額ならともかく、「食」事情となるとこの上なく評判よろしくないこの某大国としては、フランスの農業・食文化をまざまざと見せつけることになるこの会場に、のこのこ大臣を行かせるのは格好が悪い(国内農業者向けにもよくない)。
そういうことではないか、と。

そういえば、ドイツやイタリア、スペインはじめ近隣諸国はそろって出店している中で、この某大国のブースはなかった。
況やレストランをや!

なるほどね~、と。

まさに、このSIA、フランスの「国威発揚」となる一大国家イベントなのだ、と改めて納得した。

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